「生活レベル」は稼ぐことより重要なのだ
「人生」と「お金」は切っても切れない関係ですよね。
お金がたくさんあれば人生は楽しくなると思っている人はとても多いと思います。
今日はその考えが正しいかどうかという話ではなく、お金持ちになれる人が少ないのってそりゃそうだわなって話をしようと思います。
まず、「お金持ち」と言ってもあまりにも漠然としていますので、ここでは「金融資産1億円以上の人」という設定にしましょう。
「1億円なら簡単なんじゃないの?」
と思う人もたくさんいるでしょう。
ちなみに「金融資産」ですから今住んでいる家や車の価値は含まれません。
さて、どのくらいいるのかというと約118万世帯です。全体の2%ほどです。
(118万世帯とは多く感じますが2%と聞くと少なく感じる不思議・・・)
大企業に勤める人がたくさんいる日本で2%と少ないのはなぜかというと、金融資産(厳密に言うと純金融資産)1億円の壁を超えるのは単純に難しいからです。
例えば年収1000万円の人の場合はどうでしょうか?1億円っていけそうに思えませんか?
しかし現実はかなり難しいです。
年収1000万円の人はその約半分、500万くらい所得税などで色々と差し引かれるので手元には約500万円です。
家賃20万円の部屋に住めば年間240万円かかるので残りは約260万円です。
この260万円で毎日ご飯を食べたり服を買ったりします。
水道光熱費もあるし、生活費って結構かかるんですよね。
貯金してもせいぜい100万円ほどでしょうか。
そうすると10年で1000万円ですね。
1億円に到達するには……100年です。
年収1000万円の人が住む部屋は家賃20万円程度と察しましたが、これを10万円と仮定したとしても1億円貯めるには50年かかります。
そう。1億円の金融資産ってとても遠いんです。
ただ、不可能かと言えばそうでも無いってのもあります。
重要なのは「生活レベル」です。
収入が高い人はたくさんお金を使いますよね。
収入が高いのにお金持ちになれない理由はほぼこれです。
極端な話かもしれませんが、大学時代や新入社員の時の生活レベルって年間100万円もあれば生きられましたよね。
私も家賃5万ほどだったので年間60万円。食費2万円くらいでやりくりしてました。なんやかんやで1年100万円くらいで生きていたんです。
その生活レベルを年収1000万円の人がしたら年間400万円の貯金、10年で4000万円。20年で8000万円です。どうでしょうか?ペースが別次元です。
定期預金に入れたり投資など工夫をすれば30代で1億円も不可能ではありません。
金融資産をつくることにおいては稼ぐこと、つまり「年収」よりもむしろ「生活レベル」のほうが重要で、この辺をちゃんと考えるほうがずっと近道だと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、、
年収が2000万円だったらどうかなと考えてみました。
税金などでざっくり半分引かれて手元には1000万円。
前述した人と同じ生活をしたとして貯金は1年で600万円ですね。
10年で6000万円です。
でも、でもです…年収2000万円稼ぐような高収入の人の多くは結婚しますね。
結婚をすれば家やマンションを買ったり、車が必要になったりします。そして子供が生まれれば学費(私立かも)は必要で生活費も増えます。子供が成人するまでにかかるコストはおよそ数千万かかるのです。
お父さんはお酒も飲みたいし、お母さんも趣味を楽しみたいでしょう(この辺はがっつり想像で書いてます)。子供が出来ればゲームも買ってやらなきゃいけなくなるし、家族みんなで旅行にも行きたい。最低限度の生活を実践するのは非現実的ですよね。
んああーーーやっぱり1億円は遠いんだなあ~
はあ~~車欲しい。。。。