男も女もブラッシングはすべきだと思うのです
元美容師の私には常識でも、みなさんにとっては「はぁ?」なことって結構あることに最近気づきました。
その一つがブラッシングの重要さです。
ブラッシングとはどういうことを指しているのかというと、ブラッシングに適したブラシで頭皮をかるく擦りながらマッサージするようにブラシを通すことです。(やり方は終盤に書きました)
もうかれこれ20年くらいはずっと無造作なヘアスタイルが主流なせいもあって、とくに若い世代(といっても40代も含まれます)ではブローどころかブラッシングの習慣がある人もかなり少数派です。
ですがこれをすることのメリットはとても多いのでおすすめなのです。
ブラッシングの習慣を取り入れると特に得する人たちはこういう人たちです。
・髪の毛にボリュームがない(ペタッとなりやすい)人
・髪の毛のダメージが気になる人
・薄毛に悩む人
・首や肩がよくこっている人
髪の毛がペタッとなっていまうとほとんどの髪型は決まらなくなります。
たとえタイトなスタイルでも根元だけは立ち上がっていないと頭の形が悪く見えるし毛先もはねやすくなるのです。
ブラッシングを習慣にすると根元が立ち上がる癖ができるので、ボリュームの少なさに悩んでパーマばかりかけている高齢の方もブラッシングを習慣にすると「あれ?私ってこんなに髪の毛多かったっけ?」と気分が上がるようになりますよ。そしてボリュームがでると若々しくなるし髪型もセットしやすくなります。
そして髪のダメージが気になる人にもおすすめです。
髪がダメージを受ける大きな原因はカラーで、その次はパーマや紫外線ですが、意外と見落としがちなのは「お風呂での洗髪」です。
髪の毛は水に濡れた状態で擦れることで簡単に痛んでしまうのです。
なのでそのダメージを最小限にすることが重要。
お風呂(シャワー)の前にブラッシングをして髪の毛のほつれをとっておきましょう。これ、試してもらうと結構みんな驚くんですが、髪をお湯で流しているときにまるで髪の毛が少なくなったような感覚になりますよ。シャンプーを流す時も「まるで髪の毛減った!?」って感覚に気が付くと思います。
髪の毛が絡まった状態で洗髪するのはヘアケアには最悪なのです。
ここを改善するだけでも髪の印象はかなり違ってきます。
ついでに、シャンプーを流す直前に毛先をまとめてゴニョゴニョッと揉むのも絶対にやめましょう。
髪の毛はスタイリング剤が付いていたとしても地肌を優しくシャンプーした泡が髪を伝って流れるだけで十分落ちます。たとえ微妙に残っていたとしてもメイクと同じで”落とし過ぎるよりは残ってしまうほうが全然マシ”って感覚でOKです。
習慣にすると明らかに髪の毛の印象は変わりますから美容室のトリートメントに頼る頻度も減ります。節約にもなるんです。
薄毛や首・肩のコリで悩んでいる人にもおすすめです。
なぜならブラッシングをやってもらうとすぐに実感すると思いますがとにかく気持ちいいんです。
ブラッシングに適したブラシは柔らかく地肌に優しいので地肌を軽くこするとマッサージ効果がすごくて血行もよくなります。
人によってはポカポカするほどです。
血行の悪さは薄毛の原因にもなりますし、コリの原因にもなります。
ブラッシングをする理由として、「気持ちいいから」という人もかなりいます。
だから髪の短い男性にもおすすめなのです。
と、長々と”ブラッシング推し”をしましたがどういうブラシを使えばいいか。
とにかく頭皮をこするものなので柔らかいブラシというのが大前提です。
オススメはパドルブラシです。
検索するとすぐに出てきますが結構どこにでも売っています。
正月に遊ぶ羽子板みたいな形のブラシ見たことないですか?あれです。
やり方はネット上にもいくつか動画ありますが、気をつけなければいけないのは必ず最初は毛先だけを先にとかすことです。
毛先のほつれが取れてから中間部分のほつれをとっていきます。
根元(頭皮)は必ずその後で行ってください。
根元をするときはおでこからつむじに向かって前から後ろに頭皮を軽く(気持ちいい程度に)こすります。外側からつむじに向かって。それを繰り返して頭を一周してください。
こめかみ部分や頭頂部にブラシを当ててグリグリ~と揉んだりしても気持ちいいです。
まあでもとりあえずフェイスライン(生え際)からつむじに向かって一通りブラッシングすればOKです。
お風呂の直前には必ず。
ヘアセットの前にもすると髪型が決まりやすくておすすめです。
同じブラシを使うとニオイが気になるという人は高いものではないので2つ買ってお風呂の前に使うのと分けるのもいいと思います。1000円台で売っていますし壊れるものではないので長く使えますしね。
ほんとにいいんです。ブラッシング。
ぜひぜひ習慣にして、お母さん、おばあちゃんにも教えてあげてください(笑)