妬み(ねたみ)にも良性と悪性?
嫉妬は不安感情が高いときに起きるので女性のほうが感じやすく、妬みは競争心の強い男性のほうが感じやすいそうです。
この嫉妬と妬みですが、学術的には違うものとされています。
嫉妬とは自分が持っている何かを誰かが奪いにやってくるんじゃないかという不安感に裏打ちされたネガティブ感情です。
「あの新人は優秀だからそのうち俺やばいかもしれないな」とか「あの新入社員かわいいから好きな○○先輩を取られないかしら・・・」などのときに相手に感じるいや~な気持ちのことです。
妬みは何かというとその逆向きです。
自分よりもいいものを持っている誰かに対して羨ましい、その人を引きずり落としてやりたいとかなんとかしてその人の上にいきたいという気持ちのことをいいます。
その人に被害を及ぼしたいというところが違いますね。
妬みには悪性のものと良性のものがあります。
悪性のほうがなじみがあると思います。
羨ましい人に不幸なことが起きたときの喜びがそれでシャーデンフロイデといいます。
このシャーデンフロイデを感じたいということで行動を起こしちゃうのが悪性妬みです。
良性の妬みはなにかというと、羨ましい人に対してその人よりも上に立ちたいとモチベーションが上がり、自分が努力できる妬みです。
努力するというコストがかかるので悪性と比べると大変ですが自分のリソースになるのは間違いないのでこれは財産になりますね。一石二鳥です。
一方、相手を引きずり落とすと感情の解消は手っ取り早くできますが社会的な関係を壊すのであんまり得にならないですよね。。。この損得を考えることができるかがその人の知性で脳を使う部分なのだそうです。
その計算をできるかどうかが分かれ目といったところでしょうかね。