コーヒーは美味しいだけではないのです。
コーヒーは好きですか?
私は飲むと気分がよくなるので毎日必ず飲んでいますが、コーヒーが体に良いのか悪いのかというのは長年の議論になっていますが、少なくともコーヒーが脳に与える影響はすでにわかっています。
私たちの脳にはアデノシンとアデノシン受容体と呼ばれている2つの物質が存在していて、この物質は互いにくっつくことで脳の働きを遅くし疲れや眠気などの効果をもたらします。
夜遅く起きていればいるほどどんどんくっつくので疲れて頭の回転が遅くなるのはこのためです。
そんな時にコーヒーを飲むとどうなるか。
実はコーヒーに含まれているカフェインはアデノシンと構造がよく似ており脳内に入るとアデノシンを押しのけてアデノシン受容体とくっつくという特異な性質をもっています。
しかもカフェインとアデノシン受容体の組み合わせでは疲労感や眠気を引き起こすことはありません。
そうなると脳は体の疲れを感知できず眠ることもそっちのけで働きすぎてしまうというわけです。
このカフェイン効果は飲んでから8時間続きます。
8時間後には増えすぎたアデノシンとアデノシン受容体がくっつくことで急激な疲労と眠気に襲われることになります。(アデノシンは寝ている間に減少します)
就寝の8時間前にコーヒーを飲まないほうがいいのはこのためですね。
こう見るとコーヒーは悪い奴だと思えてきますがそう思うのはまだ早いです。
コーヒーには心拍数を上げ脳や体を活発に働かせて集中的に仕事に取り組むことができるという覚醒効果があります。
さらにカフェインによってやる気の元とされるドーパミンをだすことで人は幸せを感じるようになります。
私がコーヒーを飲む理由もまさにこの幸福感のためです。
まぁこのせいで中毒になってしまう人もいるんですけどね。
飲みまくれば最悪・・・・・
仕事の前にコーヒーを飲むことで効率的に仕事をこなせることがわかりましたがカフェインには致死量があります。
1杯の量や個人差もありますが、ざっくりいうと60㎏の人が80杯を飲むと死ぬと言われています。
実際はそんなに飲めないですし、死ぬ前に胃が拒否反応を起こして嘔吐を引き起こすそうですが…
ということで以上が脳に与える影響です。
午前中にコーヒーを飲むのはいいですが、アデノシンの増えてきた夜に飲むと脳も体も勘違いしてパニックに陥るので寝る8時間前にはやめたほうが良さそうですね。
ちなみに私はどうしても夜に飲みたくなる時があるのでそのときはインスタントのカフェインレスコーヒーを飲んでいます。
ノー珈琲、ノーライフ……